体の異常とは何か?
プロフィール

川村舟平
bhsc(バチュラ オブ ヘルスサイエンス カイロプラクティック) 姿勢科学士
1977年10月29日 横浜市生まれ 3歳より海老名市で育つ。
厚木北高校~町田調理師専門学校卒。その後、関西カイロプラクティック医学院、オーストラリア公立マードック大学 健康科学科(カイロプラクティック)、創造学園大学 姿勢科学コースを修了した。韓国ハンソ大学 MCコース(マスターサイエンス オブ カイロプラクティックコース)に在学中。
現在、神奈川県海老名市でKCSセンター相模海老名を開業している。
体の異常とは何か?
体の異常とは何かについて、お話します。
体の異常は「痛み・重い・シビレなどの感覚異常」として認識されます。この異常については、多くの本やネットで「筋肉の異常」と掲載されています。
もう少し踏み込んでみましょう。筋肉の異常とは、どんなものなのでしょうか?
筋膜の滑走異常、筋繊維の拘縮、筋繊維の瘢痕(ハンコン=「きずあと」という意味)化などが考えられます。
どれも触ると硬いことが多いというのが共通している点ですが、これらの原因と状態により、アプローチが違ってきます。
違ったアプローチをすると意味がない場合もあります。
実際に私が現場で考える体の異常を少しお話ししましょう。
1 筋肉の異常
2 腱の異常
3 靭帯の異常
4 関節の機能障害
5 その他の軟部組織異常
6 他の疾患がないか? 病院への紹介が必要か?
7 姿勢バランス障害
・・・・などです。

他にもスポーツをしている人は種目によるチェックを行ないます。
例えば投げる動作で考えてみましょう。
・腕が回らない
・コントロールがおかしい
などの症状があるとしたら、どこに異常があるでしょうか?
「どこに・何が・どのように」起きているかです。
腕が動かない、胸が広がらないなどがありますが、これは関節が動かないのか、靭帯が必要以上に硬くなったのか、胸の筋肉が硬くなったのか、背面の筋肉が弱くなったのか? などが原因として考えられます。
筋肉のバランスが悪い方が自分で改善するには、硬い方はストレッチし、弱い方は強化する必要があります。靭帯が硬いのであればストレッチを工夫する必要があります。関節の機能障害は自分では出来ないと思われます。目にはみえないし、ミリ単位の動きをみないといけないからです。
投げる動作は姿勢の問題により、筋肉、関節可動域の変化が起きます。

筋肉の異常について
硬い筋肉とは単に硬いのではなく、筋膜の癒着や、筋繊維の拘縮、ゴムが伸びたようになり張った状態で硬いなどが考えられます。このように、どんな状態かを判断し、それぞれのアプローチを行わなければならないのです。ですから単にマッサージをするとか、筋トレをするとかではいけない場合もあります。
次に、関節についてお話します。関節には隙間があります。この隙間には滑液があり、潤滑油のような働きをしています。関節が動きにくいというのは、隙間が少なくなったり、滑液の循環が悪いなどにより起こります。すると、動く範囲が変わってしまいます。脳ではこの異常を感知し、「痛み・重い・シビレなどの感覚異常」として認識されます。筋肉やなどの軟部組織だけでなく体のバランス異常でも認識されるのです。
これを、投球で例えると、関節の機能異常が起きると投球フォームが制限されます。これは無意識に起きているので分かりにくいです。ウェイトトレーニングなど他の競技やトレーニングにも同じことが言えます。能力の低下や、トレーニングの効果を低下させる原因にもなります。ですから関節に対してのケアを考える必要があります。
体のバランスセンサーについて
人間は2本足で立っていています。ゆらゆらとバランスを取りながら立っているのはご存知だと思います。
体のセンサーは筋膜や関節、腱、三半規管、目など、あらゆるところにあり、これらの部位の圧力変化や水平感覚などでバランスを保っています。
姿勢変化や動きににくい関節、バランスの悪くなった筋肉などにより「各部の可動域」が変化します。
すると、センサーの情報が間違ったものになり、動きの悪さや、パフォーマンスの低下につながってしまい、間違った動きや効率の悪い動き、体の使いかたの不具合などがおきます、それらは「クセ」の一つです。
スポーツなどとの関係
以上の事から、パフォーマンスをあげるためには、筋肉などの軟部組織がどんな状態になっているか判断し、ケアする必要があります。骨格の問題も同じです。関節や全体のバランスがどのような状態になっているか判断して、その状態に合わせたケアを行なわなければなりません。これらはどのような競技をしている方にも必要です。
身体の状態にあわせたケアについて
身体のケアはどうすればいいのでしょうか?
一例を挙げますが、その方によって状態は別ですので、各自に合わせなくてはいけないことを十分に理解してください。
□筋膜、筋線維が硬い場合・・・筋膜の調整、ストレッチ、栄養、テーピングで補助など
□腱が硬い場合・・・腱の調整、栄養、長めのストレッチやテーピング補助など
□靭帯の問題・・・ケースに合わせてケアを行う、栄養やテーピング、調整など行う
□関節の動きが悪い・・・モビリゼ―ションなど調整を行う、栄養などの補助を行う
□姿勢バランスが悪い・・・総合的に判断を行いケアを行う
